米・南カリフォルニア州:白人社会のwithコロナ生活

アメリカ

新型コロナウィルスの影響は、米国の消費動向意外にも大きな変化を与えている。個人の思想や考えを尊重し、自由を求めるアメリカ人にとってマスクの着用を拒否することも当然の権利なのである。
秋の大統領選を控えるアメリカの白人社会に新型感染症はどのような影響を与えているのだろうか。

米・カリフォルニア州:白人社会のwithコロナ生活

著者:gramフェロー ダンドイ舞莉花(Marika Dandoy) 
公開日:2020年09月18日

アメリカ政治とコロナ

「Blue Lives Matter」という表現を聞いたことがあるだろうか。 アメリカ国民だけでなく世界中が立ち上がった「Black Lives Matter」の反対派。警察を支持している側だ。新型コロナウィルスが多くの命を奪っていく中、アメリカ政府はコロナと同時に対面している問題が多々ある。世界で最も感染者数の多いアメリカでは現在660万人を超える感染者の内、カリフォルニア州では77万人の感染者が確認されている。

コロナ・デル・マーのコロナ事情

ロサンゼルスから南に車で一時間のオレンジカウンティ。海外ドラマ「The OC」で多くの若者から注目を浴びたニューポート・ビーチや、サーフィンのアメリカオープンが開催されるハンティントン・ビーチ等の有名ビーチが所在する高級地区として知られている。

アメリカの高級住宅街は白人社会が多い。ニューポート・ビーチ市内のコロナ・デル・マー地域もその一つ。ここではほとんどの住民がマスクをせず、犬の散歩やサイクリングを楽しんでいる。通りすがりの人への挨拶や声掛けも稀ではない。オーシャン通りのみ、人と交差するのを防ぐ為、歩道が一方通行になっている。誤って逆向きに歩くと注意される時もあるが、基本的に気にしている人は少ない。
一方、飲食店はテラス席での営業、もしくはテイクアウト、デリバリーのみ。店内飲食は禁止されている。スーパーの入り口には「FACE COVERINGS REQUIRED FOR ENTRY」と、マスク必需、なければ入店お断りと大きな看板が立てられている。会計時に接触を減らす為に釣り銭を渡さないスーパーもある。(電話番号を登録し、次回の会計からその分引かれるシステム)

ライフスタイル

感染防止対策を見ていると徹底されている様だが、 マスクなしでの日々のハグや握手、隣人との会話は絶えない。「外歩いている時はマスクをしなくていいのよ」と孫に話す老人もいる。

秋の大統領選を控え、世界の経済を支えるアメリカ。新型コロナウイルスワクチン承認などの期待が高まりS&P500種株価指数は連日の最高値更新している。高まるコロナ相場と個人を重んじるアメリカ国民のライフスタイルは、今後どのように変化し、影響しあって実質経済を形成していくのかは、とても予想し辛い。

アメリカへ何事もなく旅行ができる日々はいつになったら訪れるのだろうか。

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