Co-op留学で海外ビジネスの第一歩を踏み出す方法
カナダのCo-op留学は、学びと実務経験を提供するプログラムです。海外でのビジネス経験を積みたいと考える人にとって、このプログラムは絶好のチャンスとなります。本記事では、Co-op留学の魅力やその具体的な内容、さらにはアメリカ企業へのリーチのしやすさなど、この留学プログラムがどのようにあなたのキャリアにプラスとなるのかを詳しく解説します。
あなたもこの機会に、海外ビジネスの第一歩を踏み出してみませんか?
Co-op留学で海外ビジネスの第一歩を踏み出す方法
著者:カナダgram fellow 中村美咲
公開日:2023年11月26日
Co-op留学の概要
【Co-op留学とは?】
Co-op留学は、学業と現地のインターンシップを組み合わせたプログラムのことです。
たとえば、初めの6ヶ月間はカレッジで専門分野について学び、残りの6ヶ月は学んだ知識やスキルをインターンシップで実際の現場に活かすことができます。
座学期間中も週20時間であればアルバイトが可能。
インターンシップは、州によって無給となるところがあるので注意が必要です。
【カレッジの種類】
私立カレッジ | 公立カレッジ |
日本でいう専門学校 | コミュニティカレッジとも呼ばれている |
短期間で学べる(数ヶ月〜2年間) | 移民申請するなら近道 |
公立カレッジに比べ英語力の基準が低く、低価格 | 卒業後に最長3年間働くことができる就労ビザ (Post Graduate Work Permit)を申請することができ |
学校が小規模で少人数クラス | 大学に編入がしやすい |
今回は私立カレッジについて詳しくお話しします。
【費用】
学費(私立カレッジ)※1ドル=100円で換算
・1年間:$10,000〜15,000
・2年間:$20,000〜30,000
上記の価格はあくまで参考のための平均的な価格帯であり、具体的なカレッジやプログラム、都市によっては全く異なることもあります。また、為替レートの変動、インフレ率の影響で実際の費用と異なる場合があるので、具体的なカレッジやプログラムの情報を直接確認することをおすすめします。
【コースの説明】
・ツーリズム、ホスピタリティ系
・カスタマーサービスなどの接客業
・スパ・エステ、ネイル、美容メイクなどの美容系
・デジタルマーケティングやWebデザイン、プログラミングなどといったIT系
・ビジネス・国際貿易系
これらのコースは一例です。同じようなコースでも学校によって授業方法や内容が異なるので、ご自身の希望にあった学校選びとコース選択が重要となります。
【手続き】
- 1、英語力の確認
- ご自身の英語力が希望するコースの入学条件に満たすか確認しましょう。 学校独自の英語力テストか、TOEFLやIELTSなどといった資格も代用できる学校もあります。英語力が満たない場合は学校附属のESL(語学学校)を受講した後にCo-opへ変更することも可能です。
- 2、学校へのお申込み
- 希望する学校に申し込みをします。
- 3、お支払い
- 学校からの受入れが確定したら、必要な費用を支払います。
- 4、入学許可証の発行
- 支払いが完了すると、学校から入学許可証が発行されます。
- 5、Co-opビザの申請
- 入学許可証を元に、カナダのCo-opビザを申請します。
Co-opプログラムへの参加は、「学生ビザ」と「就労ビザ」の2種類のビザの発行が必要です。
Co-op留学の特徴
ここでは筆者が通っていたTamwoodデジタルマーケティングの授業内容を紹介します。
・グループワークとプロジェクトが豊富
・先生によってはほぼ毎回のように授業内でアクティビティがあることも
・個人で行う課題もある
・中間、もしくは学期末テストが行われる
・各モジュールにファイナルプロジェクトがある
現地のカフェやレストランに営業をかけてマーケティングの提案をするプロジェクト、起業家コースの学生と協力するプロジェクトがあったりと、実践的なアクティビティが多いところがCo-opプログラムのユニークなところだと言えるでしょう。
【年齢制限がない】
ワーホリは30歳までと年齢制限がありますが、Co-op留学ならいつからでも始めることができます。
※ただし高校卒業済みの18歳以上が条件
よって、キャリアチェンジを目指す大人も参加可能なのです。年齢を重ねることで得た経験やスキルを活かせるので、自分の持つ知識や技術をさらに深めることができます。
クラスメイトの年齢層や経験値、国籍などもさまざまなので、異なる視点や経験からの意見交換ができるところもCo-op留学の醍醐味であると言えます。
【座学期間中であっても働くことができる】
Co-op留学の注目すべき点は座学中の就労が可能なところでもあります。
・週20時間までの就労(アルバイト)が可能
・生活費を稼ぎながら留学ができる
・現地のアルバイトを体験できる
・制限の中であれば有給インターンシップを始めても良い
・人脈の形成ができる
・実務経験がつめる
【座学期間終了後は有給のインターンシップが可能】
週40時間までのフルタイム勤務が認められています。
さらにアルバイトも週20時間まで可能なので、最長で週60時間まで働くことができます。
留学生として現地企業で働くチャンスであり、Co-opビザが切れてもワークパーミットを出してくれる企業もあるかもしれません。移住を考えている人はこの機会を逃さず、積極的に企業とのネットワーキングを行い、自分のスキルや経験をアピールすることが重要です。
【卒業証明書がもらえて履歴書に記載することができる】
カナダのCo-op留学プログラムに参加すると、その成果として「卒業証明書」を手に入れることができます。
この卒業証明書には、大きく分けて「ディプロマ」と「サーティフィケート」の2つのタイプが存在します。それぞれの特徴と違いは以下の通りです。
サーティフィケート(Certificate) | 主に短期間の座学のみを修了した際に授与される資格です。 短期間のコースを完了すると、この証明書を受け取ることができます。 |
ディプロマ(Diploma) | こちらは座学だけでなく、一定期間のインターンシップも含むプログラムを修了した際に授与される資格です。実際の職場での経験の証明となるので、就活の際にアピールできるでしょう。 |
カナダでの長期滞在や移住を考えている方には、ディプロマ取得が特におすすめです。
Co-op留学が選ばれる理由
【他国のビジネス留学との違い】
アメリカではワーキングホリデーの制度がなく、就労を目的とした留学をする場合、労働に制限が多いです。
Co-op留学での就労のような自由度は少ない上に、準備に多額の費用や時間を要します。
一方イギリスでは、「ユース・モビリティ・スキーム」というワーキングホリデーと同等の制度があります。しかし、抽選は年に2回、申請の枠が少ない上に応募者数が多いため、毎年争奪戦となっています。
これらを考慮すると、アメリカ、イギリスのビジネス留学はカナダのCo-op留学と比べると難しいでしょう
【就職、転職活動に活かせる】
カナダの教育機関からの卒業証明書は多くの国で高く評価されるため、国際的なキャリアを目指す際に非常に役立つでしょう。
これは特定の分野での専門的な知識や技術を持っていることを示すもので、就活の際に自分のスキルや経験をアピールする強力なツールとなります。
インターン先からリファレンスレター(推薦状)の取得をすることもできます。このリファレンスレターも就活の際にはとても有効です。
ある調査では、対象となった雇用主の80%が「Co-opやインターンシップの学生は新しい人材や将来の従業員候補の供給源である」と回答しているため、Co-op留学生にとって大きなキャリアチャンスです(ソース:2014年 Leger Marketing employer survey for Universities Canadaより)。
【アメリカ企業へリーチのしやすさ】
アメリカは世界のビジネスの中心地として知られていますが、その巨大な市場へのアクセスを狙うには、どのようなアプローチが有効でしょうか。
まず、カナダには多くの企業がアメリカに現地法人や支社を持っています。これにより、カナダでのインターンや就職を経て、アメリカへの転勤の機会を狙うことが可能となります。
また、カナダでの留学経験は、専門的なスキルを習得した証としてアメリカの企業にも高く評価されます。特にカナダでの職務経験を持つ者は、その経験を活かしてアメリカの企業でのポジションを獲得するチャンスが増えます。
さらに、カナダでの起業や事業展開を考える際の最大のメリットは、世界最大の市場であるアメリカがすぐ隣にあることです。この地理的な利点により、米国市場へのアクセスが非常に容易となります。
こうした理由により、実はカナダでの留学や就職経験が、アメリカ企業へのリーチを大きくサポートする鍵となるのです。
まとめ
Co-op留学での実践的な経験は、日本と比べて経験を重視する海外の就職市場において、非常に価値があります。
つまり、未経験であっても、Co-op留学を通じて海外でのビジネスの第一歩を踏み出すことが可能なのです。
あなたもCo-op留学を通してこのチャンスを掴み、海外でのキャリアを築いてみませんか。