最新情報:アメリカの新型コロナウイルス対策

アメリカ

9月3日現在、新型コロナウイルスの感染者数は全世界で6.04億人、アメリカでは9450万人です。
そんな中、令和4年9月7日午前0時(日本時間)から新型コロナウイルスの新しい水際対策が実施されます。
ある特定の条件を満たした人は日本とアメリカの行き来がしやすくなります。

最新情報:アメリカの新型コロナウイルス対策

    著者:シアトルgram fellow 土師 恵
公開日:2022年9月9日

9月7日から新しい水際対策!!

喜ばしいニュースが入ってきました!
日本時間の2022年9月7日0時からアメリカから日本に入国する場合、3回のワクチン接種が完了している人は出国72時間前の検査証明書の提出が不要になります。この場合のワクチンは日本政府が認めるものに限り、ワクチン接種証明書が必要です。
アメリカから帰国の方は到着時検査も待機も必要ありません。
詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。

厚生労働省:https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page4_005130.html

この対応はアメリカ在住の日本人にはかなりの朗報です。
なぜなら、日本国が求める72時間前の検査のフォーマットは、アメリカの生活スタイルに全く合っておらず取得に困惑を招くからです。
アメリカでは新型コロナウイルスの検査と証明書の発行は、主に薬局で無料で行われます。
しかし、当初日本が必要とするフォーマットには医師のサインの欄がありました。
検査方法の詳細な記述が必要で、薬局にこのフォーマットを持っていった際、「そんな現場の人間も分からないような、こんな細かいことまで書かないといけないの?」と鼻で笑われたことがあります。
一部の日本人向けのクリニックが、この陰性証明書のフォーマットを日本語で書くサービスを行って一儲けするビジネスが流行っていました。
薬局でやれば無料のところ、数10ドルから数100ドルもとっていました。

現在のアメリカでの感染状況

アメリカではもうあまり新型コロナウイルスの報道はされていません。
現在のテレビやラジオの主流は、トランプ元大統領の家にFBIが家宅捜索に入った関連のニュースばかりです。
アメリカでは多くの人が1回か2回はコロナに罹患していて、しかも症状は多くの場合さほど重篤ではありません。ワクチンの効果がでている、たまたま罹患した時期のコロナウイルスが弱毒性だったと考えられ、コロナを恐れている人はもう沢山はいないようです。
筆者もコロナになりましたし、筆者の周りの年配の人は何回も罹っています。
野球観戦や音楽コンサートでのマスクをしてくださいというお達しはだいぶ前に無くなりました。
病院や老人ホームに行く時だけマスクを着用するようにお願いされ、年配の方や小さな子どもがいるお家は自発的にマスクを着けている方もいらっしゃいます。

アメリカのワクチン事情

2022年8月の集計で少なくとも262,643,277人(全米人口の79%)が1回のワクチン接種を終えていて、
223,914,723 人(全米人口の67%)が完全な接種を終えていて、108,540,822人 (全米の33%)が3回以上の接種を終えています。
アメリカでは年配の方は大体4回打っているイメージです。
世界では61.3%が完全接種を終えており、日本では80%以上の接種率とのことです。
日本の接種率は世界の水準や勿論アメリカと比べてもかなり高いです。
日本ではワクチン接種率をなるべく高めて、集団免疫を得ようとする意図がある一方で、アメリカはワクチン接種プラスコロナウイルスに罹患することで集団免疫を得ようとしているようです。
最近アメリカでは、0歳児(6ヶ月以降)から新型コロナウイルスのワクチンを打ちましょうと病院で促されます。筆者は3回接種が済んでいますが、0歳児の赤ちゃんにも?とちょっと複雑な気持ちになります。
ワクチン接種率が伸び悩む理由として、アメリカでは陰謀論信者の方を始めとする一定数の人がワクチン接種を拒んでいます。
近頃は「ワクチンを打とう!」みたいなテレビCMを前ほど観ることがありません。

まとめ

今回の対策で、多くの方がアメリカと日本の行き来がシンプルになります。
1ドル143円を叩き出しましたが、日本とアメリカのビジネスも活気を取り戻すかもしれないですね。筆者も2年ぶりに日本への帰国を予定しています。
引き続き、感染対策を怠らず、皆様健やかな日々をお過ごしください!

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