ホーチミンにおけるアフターコロナの現状

ベトナム

2021年のハードロックダウンが解除されてから一年が過ぎました。
ベトナムは海外からの入国時に陰性証明書やワクチン接種証明の提示の必要もないため、観光客も増えてきたように思えましたが、実際には目標(500万人)の半分以下の235万人です。コロナが落ち着き日常を取り戻したベトナムではデング熱への注意喚起も出ています。
ベトナム・ホーチミンのコロナ禍後の今をレポート.

最近どう? 今のベトナム

   著者:ベトナムgramフェロー Saigon A
公開日:2022年11月6日

ホーチミンにおけるコロナ禍の影響は?

街の様子
私の住むホーチミン市では、ほぼ全てが「通常営業」といっていいと思います。滞っていた地下鉄工事も進み始め、工事のために封鎖されていた道路は再開通し、ホーチミン市1区中心部では景色がガラッと変わったところもあります。道路が開通したことでその近辺の地価が高騰しており、撤退する店舗も見られます。驚いたのは、先週までランチタイムには多くの客で賑わっていたレストランですら、突然の閉店。また、コロナ禍以前には多くの観光客賑わっていた1区中心部のDong Khoi通りのお土産屋さんや飲食店も閉店に追い込まれてそのままの状態というところが多く見られ、まだまだ観光客を呼び込めていないことがよくわかります。
逆に盛り上がりを見せているのが、中心部から離れた欧米人に人気のオシャレエリアである2区(Thu Duc)。メインストリートであるXuan Thuy通りには多くのレストラン・カフェチェーン店が、1区中心部よりもリゾート感を活かした店舗を次々と開店させています。

日本人の生活
コロナ禍におけるベトナムの鎖国状態・ロックダウンにより、多くの在住日本人が日本への帰国を余儀なくされるケースがあり、日本人が一気に少なくなってしまった時期がありました。しかし、今年に入り、各企業においてもようやく後任者が徐々に入国し、4月以降は帯同家族の入国も増えてきました。日本人学校においても夏休み頃に一気に数十名の編入があり、コロナ禍前の人数に近づきつつあります。
日本人学校はコロナ禍以前と同様の行事を行っていて、特に大きな規制もなく、日常を取り戻しています。

開かれた生活を手に入れてはみたけれど

ほぼすべてが通常営業とはいえ、在住日本人はやはり日常的にマスクの着用、消毒を行っています。常夏のホーチミンにおいては、運動時はマスクなしで行うことがほとんどですが、「絶対」的なルールはありません。
コロナ禍からの流れで変わらずマスク着用・消毒をしているにもかかわらず、最近は体調不良の人のなんと多いことか。病院も混んでいる様子で、学校を欠席している児童生徒も多く見られます。
体調不良の理由も様々で、一般的な風邪症状、インフルエンザ、そして最近ではこれまで罹患していなかった人が続々とコロナに罹患しています。
デング熱やヒトメタニューモウイルス、アデノウイルスに感染するという話も聞くようになりました。ロックダウンの時期には家から出ることが許されなかったので、こういった病気に罹ることもありませんでした。ですので最近の体調不良の原因があまりに多く様々なことに戸惑いを隠せません。
デング熱に関しては、ホーチミンだけでなくべトナムの様々なところで注意喚起がされています。デング熱に罹患した人の話を聞くと、「コロナより辛い、大変」という声をよく聞きます。これからベトナムへの渡航をお考えの方には、コロナ対策はもちろんのこと、デング熱への対策もされることをお勧めします。

まとめ

現在、日本においてもコロナの感染者が増加傾向にありますが、ベトナムもコロナだけでなく、様々な病気が見受けられます。街に活気が戻ってきた中での様々な病気の蔓延。個々での対策をしっかり行い、ベトナムでのクリスマス・新年・旧正月を楽しんでいただけたらと思います。

参照:ベトナム生活情報サイト「ポステ」:https://poste-vn.com/news/2022-11-16-13565
参照:デング熱についての注意喚起 | 在ホーチミン日本国総領事館:https://www.hcmcgj.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00632.html

関連記事一覧