フィリピンデジタル決済No1シェアGcashについて
近年デジタル決済市場は急速に成長しており、各国で新たなプレーヤーが競争に参入しています。その中で、フィリピン国内で初めて QR 決済システムを導入したGcashは、その成功から多くの注目を集めています。この記事では、利用されている背景、その将来性についても言及しながら、フィリピンデジタル決済No1シェアのGcashについて幅広くご説明します。
フィリピンデジタル決済No1シェアGcashについて
著者:フィリピンgramフェロー アルト
公開日:2023年 11月9日
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フィリピンデジタル決済の成長率と今後の推移位
フィリピンのデジタル決済は、急速な経済成長とインターネット接続の拡大により、近年大幅に成長しています。デジタル決済市場の総取引額は、2023 年に327億 9千万米ドル(約4兆9185億)に達すると予測されており、総取引額は14.42%の年間成長率(CAGR 2023-2027)を示し、2027年までに総取引額は562億米ドル(8兆4300億)に達すると予想されます。
(引用元:statista https://www.statista.com/outlook/dmo/fintech/digital-payments/philippines)
Gcashのユーザー数と取引件数
Global Fintech Innovation によると、フィリピンの成人人口の70%がGCash電子ウォレット サービスを使用しています。2021年時点で、1 日あたりのアクティブユーザー数は 2,300万人に達し、2022年には約 7,600万人のユーザー登録(韓国、ニュージーランドの人口を上回る数)を獲得しています。また2021年ピーク時の1日あたりの取引件数が1,700万件を記録しており、デジタル決済業界NO.1の数字を叩き出しています。
(引用元:Nuclei https://gonuclei.com/resources/philippines-biggest-e-wallet-gcash)
Gcashが1番利用されている理由
①業界No.1の金融アプリとしての役割
GCashのポートフォリオには非常に多くの製品とサービスが含まれているため、支出・貯蓄・投資など「お金でやりたいことのすべてを実行できる」ようになっています。
また、2023年現在Gcashを利用できる国内パートナー加盟店は13万9千店以上、GSave (普通預金口座)530 万人のなどと「マーチェント※1の拡大とユーザーエクスペリエンス※2の向上」を徹底して追及しています。
※1、マーチェント(加盟店)
※2、ユーザーエクスペリエンス(ユーザー体験)
②GCash が実装する主要なセキュリティメカニズム
GCashはワンタイム パスワード (OTP)、モバイル個人識別番号 (MPIN)、顔認識、指紋ログインなど、多数の安全な認証ソリューションを提供しています。また、あらゆる不正行為またはアカウントを侵害した場合に、資金の損失を補償するGcash顧客保護プログラムの用意もされているため、エンドユーザーの安全保障システムを手厚くサポートしています。
(引用元:RemitFinder https://www.remitfinder.com/blog/why-we-love-using-gcash-and-you-should-too)
Gcashの未来のビジョンについて
Gcashは「GStocks PH」によるオンライン小売証券取引サービス(280 以上の地元企業の株式取引)や「GCrypto」の暗号通貨/ NFT の売買(主要な国産暗号通貨取引所である PDAX を利用した取引)のサービスを2023年度からリリースすることで更なる事業拡大と成長を見込んでおり、Gcashユーザー登録数1億人を目指しています。
まとめ
GCashはフィリピンで唯一のダブルユニコーンとなり、評価額は20億ドル(3,000億円)を超えました。またフィリピンのEコマース(電子商取引)ついては、現金と同程度の全体の30%を占めるため、市場に与える影響はとても大きいです。今後は東南アジアへのマーケット拡大、またOFW(Overseas Filipino Worker)への更なるサービス提供を通じて躍進を続けることができるか、Gcashの今後に注目が集まります。