美白=芸者!韓流ドラマブームで美白ブームが再来!
マニラの街中で見かけるスキンケア商品の中でも特に目立つのが美白化粧品の数々。
コロナによるロックダウンの中、フィリピンでは韓流ドラマブームが再来し、再び美白への憧れが高まっています。
そこで今回は、日本、韓国に影響されるフィリピンのスキンケア事情を深堀りしました。
美白=芸者!韓流ドラマブームで美白ブームが再来!
著者:フィリピンgramフェロー Pinay Penguin
公開日:2022年4月21日
韓流ドラマの流行と美白へのあこがれ
2003年、「流星花園」という花より団子のリメイク版が空前のブームを生んだことを皮切りに、フィリピンでは極東、主に韓国ドラマへの関心が高まりました。
韓国ドラマが流行する中で、視聴者はお気に入りのスターのようになるための美白製品に固執し、韓国コスメが飛ぶように売れだしました。これが美白ブームの始まりです。
ロックダウンによる美白ブームの再来
コロナ禍のロックダウンによる閉塞感の中、多くのフィリピンの人々はインターネットによる娯楽に没頭するようになりました。NetflixやYoutubeでドラマを見る機会が多くなり、韓流ドラマを視聴する人が急増し、ソーシャルメディアを通して再び大きな韓流ブームが起きました。
現在でもNetflixの週間ランキングには7つの韓国ドラマがトップ10入りしています。
私の周りのフィリピン人にランダムで好きなドラマを尋ねたところ、10人中4人が韓流ドラマにはまっていると回答しました。
この再びやってきた韓流ブームは、コロナ禍で人と接する機会が激減し身だしなみもおろそかにしてしまっていた人々が、再び美白への意識を高めるきっかけとなりました。
フィリピンの美白スキンケア商品
近頃は街中の至るところで美白化粧品の大きな看板や広告、プロモーションを見かけます。フィリピンでは女性を中心に「美白」を謳うローション、クリームなどの美容製品に夢中です。
ドラッグストアで真っ先に目を引かれたのは「Kojie-san」です。芸者を連想させるパッケージは美白効果の高さを消費者に期待させます。日本製かと思いきや、意外なことにこちらは地元フィリピン製の商品です。地元の人に聞いたところ、一般的に美白商品の広告に芸者を用いることが多いそうで、美白のイメージは韓流ドラマにとどまらず、広く日本文化の中にも見出されているようです。
美白が流行る中、日焼け止めのラインナップはどうなのでしょうか。
日本では「SPF50 PA+++」など、UV予防効果が高めの商品が多く、単価もおよそ500円程度からと比較的安く購入できますが、フィリピンの売り場でよく見かける商品は「SPF24」など数値の低い商品も多く、フィリピンの物価を考慮すると、全体的に単価が高めになっています。「SPF50」以上の商品は50ml~100mlと内容量が少なく、価格は500ペソ以上の商品が多いです。
近所のコンビニエンスストアでおなか一杯になる丼が50ペソでテイクアウトできることを考えると、灼熱のマニラで全身にデイリーベースで使うには、「SPF50」の商品はかなり痛い出費になります…。
私が購入した『Block&White』は「SPF24、PA++」、200mlでおよそ190ペソ。日焼け止めというよりボディクリームに近く、耐水性がないので、日差しの強い日中長時間の外出には不向きです。
まとめ
これまでフィリピン人にとっての日焼け止めは、主にレジャーで外出するときに使用する特別なものでした。
美白製品の需要が高まるフィリピンで、もし、日常的に使用できる手頃で高品質な日焼け止めがあれば、美白を求めるフィリピン人の間で大きな話題となるでしょう。