シンガポール:コワーキングスぺース隆盛

シンガポール

東南アジアのコワーキングスぺースを含むフレキシブルオフィスの割合は現在は5% 未満ですが、今後は総オフィスの 10% から 15% にまで増加すると予測されています。
コロナ禍でロックダウンや行動制限を経験し、リモートオフィスも一般的になってきている現在、この流れとオフィスの多様性は加速していくと考えられています。
そこで今回の記事では、シンガポールのコワーキングスぺースについて解説します。

シンガポール:コワーキングスぺース隆盛

   著者:マレーシアgramフェロー Malay Dragon 
公開日:2022年10月27日

シンガポールから日本へ進出

フレキシブルオフィス市場でアジアにおけるリーディングカンパニーであるJustCo(ジャストコ)は、2011年にシンガポールで設立されました。現在は10万人以上の会員がいて、シンガポール国内で18拠点、アジア主要10都市で40拠点以上を展開しています。
日本では大東建託株式会社と提携し合弁会社「JustCo DK Japan株式会社」を設立。渋谷ヒカリエや虎ノ門タワーズオフイスなどでコワーキングスペース とシェアオフィスを展開し拠点を拡大中です。
今年11月には新宿ミライナタワーがオープン予定、来年2月には東京駅直結のグラントーキョーサウスタワーにも大型センターをオープンする予定です。また現在運営している「JustCo 渋谷ヒカリエ」の稼働率は約9割を超えています。

コワーキングスペースを利用する企業が増加

仕事をする場所のフレキシブル化という新しいトレンドが、オフィスのレンタル市場に好影響をもたらし、数多くの多国籍企業を魅きつけています。これにより、シンガポールでのコワーキングスペースの需要が爆発的に増加しており、ブームの終わりは見えません。
人気の理由は3つあり、1つはやはりオフィスの賃料の軽減にあります。コワーキングスペースの契約体系は柔軟で、通常の賃貸のように1 年間の契約は必要なく、日払いや月払いのオプションも用意されていて順応性があるのが魅力となっています。
2つ目は、コミュニティを形成できることです。オフィス内で独立して働く自由を提供し、さらに競争ではなく協力することを促進しています。境界を曖昧にすることでバランスの取れた雰囲気を演出し、志を同じくする人々との相互作用やアイデアの交換をうながすような居心地の良い環境が人気です。
3つ目は、同じような興味を持つ人々と出会うことや革新的な人々と一緒にいると、インスピレーションを得て、新しいことを学ぶ機会につながり、ネットワーキングの機会、ビジネス開発、有意義なパートナーシップへの道を開くチャンスが生まれます。

JR東日本の進出

JR東日本は、2019年8月に企業向けの交流プラットフォームとしてのコワーキングスペース「One & Co」を、シンガポールに開設しました。
「Platform for Innovative Businesses」をコンセプトに、日本企業の海外進出やシンガポールをはじめとしたアジア諸国の日本進出を応援しており、スタートアップ企業と地元企業のマッチング機会や、利用者間のコミュニティ形成を促し、それにより出会いとビジネス・イノベーションを創発する場となることを目指しているといいます。

加熱する市場

シンガポールの大手不動産開発業者もこのトレンドに飛び込んでいます。最大手CapitaLand は独自のブランド Flexi Suites を立ち上げ、Keppel Landは独自のコワーキングブランド Kloudを設立して参入しています。
ますます多くの事業者が市場シェアを獲得しようと参入しており、新しいコンセプトー例えば、シンガポール初の託児施設を備えたシェアオフィス「ツリーハウス」のようにーで差別化を図っています。
コワーキング環境では、オフィスでは無意識に陥ってしまう集団思考から離れられるクリエイティブなワークスペースが提供されます。それによって、創造性あふれる既成概念にとらわれないアイデアを出し合い、仕事の質を高められる可能性があります。
年々進化するコワーキングスペースは新しい仕事の進め方を提供し続けるでしょう。

シンガポール関連記事

関連記事一覧