ポップアップストア大成功!ミスタードーナツがシンガポールに初進出!5月に1号店
ダスキンは、シンガポールに初進出し、RE&Sエンタープライズとフランチャイズ契約を締結して、「ミスタードーナツ」の1号店を2023年5月にオープンする予定です。シンガポールはアジアの未出店地域の一つで、高所得層が多く、外食文化が根付いていることから、拡大計画の一環として進出候補国に選ばれました。ポップアップストアでのテスト販売も大成功し、フリースタンディング形式の厨房付き店舗を検討しています。初年度には2号店をオープンし、3年以内には9店舗に拡大する予定です。そこで今回の記事では、このミスタードーナツの出店と、ポップアップストアのメリットなどについて紹介します。
高所得層が多く外食文化が根付いたシンガポールに!ミスタードーナツ1号店を5月にオープン
著者:マレーシアgramフェロー Malay Dragon
公開日:2023年3月24日
フランチャイズでシンガポールに初の「ミスター ドーナツ」店舗
ダスキンは、「ミスタードーナツ」のシンガポールでのフランチャイズ契約を、同国の飲食店運営の大手であるRE&Sエンタープライズと締結すると発表しました。2023年5月に1号店を開業する計画で、海外では5ヶ国目の進出先となります。 RE&Sエンタープライズは、和食専門の食品飲料事業を30年以上にわたり展開している老舗企業で、「イチバンボシ」「厨(クリヤ)ダイニング」などのブランドを傘下に持っています。シンガポール1号店の出店場所はMRTのビシャン駅から直結する商業施設「ジャンクションエイト」で、初年度には2号店も出し、3年以内に9店舗まで増やす計画です。
ダスキンは現在、タイ、フィリピン、台湾、インドネシアでミスタードーナツ事業を拡大しており、アジアの未出店地域への進出を検討・実行することを掲げ、シンガポールを展開候補国に選定していました。
シンガポールは高所得層が多く、外食文化が根付いており「テイクアウトのドーナツも需要が見込める」と担当者は語っています。さらに商業施設などへのテナントとしての出店ではなく、「フリースタンディング」形式の厨房付き店舗を検討中で、定番品などについては日本と同じものを販売するが、ご当地商品を投入する可能性もあると話しています。
ポップアップストアでのテスト販売の大成功
以前の記事でも紹介しましたが、ミスタードーナツは去年、シンガポールの西部にあるショッピングモール「ジュロンポイント」でポップアップストアによるテストマーケティングを行い、初日には開店2時間前から行列ができ、4時間待ちという人気ぶりでした。ソーシャルメデイアを上手く活用して事前の周知を徹底して行い、フォロワーと頻繁にやり取りをすることによって口コミを広げて、開店前にTwitter上でトレンドに上がっていました。
ポップアップストア
先日「成城石井」のシンガポール進出を記事でお伝えしましたが、その際にもポップアップストアでの限定的なテストマーケティングが行われました。
シンガポールは非常に家賃が高くて、特に有名なオーチャードロードはアジアの中でも香港と並んで高額です。特に飲食店舗を借りる場合には東京の一等地よりも高く、進出に際してのハードルとなっています。
ポップアップストアでのテストマーケティングは、常設店よりも出店ハードルが低くなり、常設店では必要となる敷金などのランニングコストを抑えることができ、人件費のコストもコントロールすることが可能です。短期間での限定店舗なので、常設店のように長期契約によるリスクを回避できます。非常に効果的なマーケティング手段です。
すでに待ちきれない状態に
ミスタードーナツシンガポール進出の報道後、現地のSMSではすでに歓迎のメッセージが多く見られ、限定期間の店舗ではないことにも安心感が見られます。
フィリピンやインドネシアではドーナツはスイーツとして非常に人気があり、多くの競合店もあります。シンガポールでも人気ドーナツ店はすでに出店されており、ミスタードーナツの参入で競争激化と差別化がさらに進んでいきそうです。