シンガポールのアグジュアリーなアイコン「ラッフルズホテル」

シンガポール

多くの日本人が思い浮かべるシンガポールの代表的なアイコンといえば「ラッフルズホテル」ではないでしょうか。
ラッフルズホテルはシンガポールを代表する最高級ホテルで、シンガポール観光で外すことのできない超有名観光スポットです。
今回の記事では、このラッフルズホテルについて紹介しようと思います。

シンガポールの最高級ホテル「ラッフルズホテル」

   著者:マレーシアgramフェロー Malay Dragon 
公開日:2023年2月2日

ラッフルズホテルの輝かしい歴史

ラッフルズホテルは、イギリスの植民地時代の1887年(明治20年)12月に、東南アジアで高級ホテルをいくつも経営していたアルメニア人のサーキーズ兄弟の資金で、アラブ人が所有する借地に建築されました。シンガポールでも最も歴史があり世界でも数少ない19世紀の偉大なホテルのひとつで、東洋の貴婦人とも称されていました。

シンガポールの創設者である英国の政治家トーマス・スタンフォード ・ラッフルズ卿にちなんで名付けられました。

1899年には現在の建物の原型となる「ブリティッシュコロニアル様式」の建物が完成しました。天井が高くベランダが広い、南国風の典型的なネオ・ルネサンス様式の建築物です。東南アジアのホテルでは初めて登場した大理石の床、電灯、そして天井にシーリングファンのあるダイニングルームが自慢で、シンガポール在住の欧米人や欧米人旅行者の社交の場として人気を博しました。

日本統治下時代

第二次世界大戦時の1942年2月に、日本軍がシンガポールのイギリス軍を放逐し統治したため、ラッフルズホテルは日本軍に接収されました。「シンガポール」が「昭南」と改名されたことを受けて、ホテル名も「昭南旅館」に変更されました。

世界大戦後は一時イギリス軍の宿営所として利用されていましたが、1946年にはホテルとして再オープンを果たしています。

ホテルにまつわる話題

【有名なゲストを魅了】
ラッフルズホテルには多くの有名人や政治家が宿泊しており、サマセット・モーム、エリザベス2世、チャーリー・チャップリン、マイケル・ジャクソン、ジョージ・ブッシュなど、数々の名だたるゲストを魅了してきました。

【迷い込んだ虎】
1902年、野生の虎(サーカス団が所有していた虎が逃げ出しホテルに迷い込んだという説もあります)がビリヤード テーブルの下でうずくまっていたところを、銃の名士が3発のミスショットの後、2発を命中させ虎を撃ち殺しました。この虎がシンガポールで撃たれた最後の虎だったということです。現在はマスコット的存在として土産物店の入口に飾られています。

【Singapore Slingシンガポールスリング】
「シンガポールスリング」というカクテルの名前でラッフルズホテルの名を記憶している方がいるのではないでしょうか。ホテル内の「Long Bar」がこのカクテルの発祥地で、バーテンダーのアイデアから、透明なジンやピンク色のチェリーリキュール、パイナップルジュース、ライムジュースを使いフルーツジュースのように見えるシンガポールスリングを生み出したのです。

【村上 龍 原作 ラッフルズホテル】
文学や映画好きな方には、村上氏が原作で、シンガポールを舞台に謎めいたヒロインの愛の追跡をストーリー化した小説がお馴染みでしょう。桑田佳祐氏の主題歌も有名ですよね。

超近代都市の中の歴史的遺構

年々都市化が加速しているシンガポールの中でも、ラッフルズホテルは依然として最も有名なランドマークで、シンガポール国内だけでなく世界で最も優れたホテルの ひとつであり続けています。
ホテル内を散策していると、ラッフルズホテルで多くの貴婦人が華やかに時を過ごしていた時代にタイムスリップできます。

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