実は温泉天国!タイ北部のお風呂事情
タイといえば年中高温多湿、お正月にも泳げるイメージですが、チエンラーイは違います。
タイ北部のチエンラーイはタイの中でも特に寒冷な土地で、1月平均最低気温は12.8℃にまで下がってしまいます。そのため、昔日本に出稼ぎに来ていたチエンラーイ在住タイ人は、日本のこたつを恋しがっていました。
ですが、日本人の筆者としては「こたつも素敵だけど、タイ北部にはもっと素敵なものがありますよ」と言いたいです。今回の記事では、タイ北部のお風呂事情を解説いたします。
海外のお風呂事情:タイ北部編
著者:タイgramフェロー フェルスマン伊緒奈
公開日:2023年1月16日
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素敵なもの。それは、温泉です。
あまり知られていませんが、タイ北部のチエンラーイには日帰り温泉がたくさんあり、調べたところ15件ほどありました。
筆者はそのうちの3件ほど行ってみたのですが、その中で印象的だった1件を紹介します。
Phasoet Hot Spa
安い。とにかく安い。個室温泉1人50バーツ、2人で80バーツという素敵すぎるお値段(情報古くてごめんなさい。2018年12月時点の値段です)。
個室なのでヒーリングミュージックやマッサージオイルなどを持ち込んで、自分の好きな環境でリラックスできるのが楽しいですね。
(オイルを使ったあとは綺麗に拭き取るか流すかしましょう。オイルを残すのは迷惑行為です)
個室温泉の素晴らしいところ、裸でお湯に浸かることができます。これができる場所って本当に貴重です。
無料の足湯は、日本人にとってはめちゃくちゃぬるいです。温度計を見たら32℃くらいしかありませんでした。これはタイ人の好みに合わせた結果かもしれません。
タイ人が使ったあとのシャワーはほぼぬるく、日本人には物足りない温度なので、もしかしたら民族的傾向として、熱いお湯が苦手なのかもしれません。
源泉75℃だからできるもの
お風呂上がりは併設されているレストランで、温泉卵を食べてビールを飲むのが良い感じです。ここの温泉は源泉が75度で硫黄香る感じなので卵がおいしくなるのかもしれません。
黄身は硬めでしっとり、白身はサラッサラで素晴らしい食感ですね。
他の日帰り温泉でも温泉卵は必ず売られていました。日本ではお出汁とわさびで食べるのが一般的ですが、タイの温泉卵は醤油をかけて胡椒を振って食べるのが一般的なようです。
タイ北部は温泉天国なんだけど……
さて、そんな寒冷な気温で温泉天国であるタイ北部の一般家庭でも、実は湯船があまり普及していません。温泉はあくまで非日常のレジャーで行くところであって、毎日湯船に浸かる習慣は無いないみたいです。
ただ大概はどこの温泉でも無料の足湯があるので、そこにしょっちゅう通う人は多いようです。一般家庭の浴室は後付けの電気湯沸器のシャワーが一般的で、中国のHeier (ハイアール)社とか、
埋め込み式のシャワーはスイスのLuzern (ルツェルン)社等がありました。
日本メーカーはあるのかな?と調べてみたところ、どうやらリンナイはタイに支社があるようですがパロマはないみたいです。
タイ北部の真冬の気温は、日本よりは暖かいとはいっても正月に泳げない程度には寒いです。(1月平均最低気温12.8℃)
暖かいお湯に浸かって身体を芯から温めたい……
そんな要望に応えるかのように、東南アジア在住日本人におなじみの大手通販サイトLazadaでは、商品検索ウィンドウにPortable bathtub と打ち込むと、実に100件以上もの商品検索結果が出てきます。
タイプも様々で、空気で膨らませるタイプ、プラスチックの組み立てタイプ、テントみたいに骨組みにシートを張っていくタイプ等バリエーションが豊富です。ちなみに今、ポータブルバスタブの販売市場はこのようになっています。
ポータブルバスタブマーケット 地域分析
アジア太平洋(中国、日本、韓国、インド、東南アジア)
北米(米国、カナダ、メキシコ)
ヨーロッパ(ドイツ、フランス、イギリス、ロシア、イタリア)
南アメリカ(ブラジル、アルゼンチン、コロンビアなど)
中東とアフリカ(サウジアラビア、アラブ首長国連邦、エジプト、ナイジェリア、南アフリカ)
(引用: ポータブルバスタブ市場は2028年までに世界的に成長を後押し )
まとめ
日本から海外に移住する人も増加し、外国人でもバスタブに浸かる人が増えていて、この業界はどんどん盛り上がって行きそうですね。そうなってくれると風呂好き日本人としては嬉しい限りです。
タイ北部は、温泉はあっても自宅で日常的に湯船に浸かっている人はまだまだ少数派です。それでもこたつを欲しがるくらいには冬の寒さが堪えるようです。
寒さに凍えるタイ人の皆さんに、今一度温泉をすすめてみてはいかがでしょうか?