海外注目企業の魅力を徹底調査:ニュースアプリ「今日頭条(Toutiao)」

中国

中国最先端のAI搭載ニュースアプリ「今日头条(Toutiao)」。日本のニュースアプリとは全く違うスタイルで、Tiktokの生みの親「Bytedance」によって作られたアプリです。ニュースアプリなのにエンタメもあり、ライブ配信もあります。

利用者三億人を誇るニュースアプリとは一体どのようなものなのか?本記事で解説していきます。

海外注目企業の魅力を徹底調査:ニュースアプリ「今日頭条(Toutiao)」

   著者:gramフェロー
公開日:2022年3月14日


中国の最先端ニュースアプリ「今日頭条(Toutiao)」

ニュースアプリ「今日头条」
https://www.163.com/dy/article/EU15H6530519U3I5.html

世界の注目企業シリーズにおいて、中国企業の3社目となるのは「今日头条(Toutiao)」。
日本のニュースアプリ「スマートニュース」の中国版、と言うと想像がつきやすいかと思います。

今日头条(Toutiao)(日本語にすると「今日頭条」=今日のヒットニュース)は2012年に作られ、スマートニュースとほぼ同時期に誕生しました。今日头条(Toutiao)は、2012年リリースされた当初より、AIのアルゴリズム搭載アプリとして、AIニュースアプリの最先端を走っています。
現在、中国でのニュースアプリ市場シェアでは大手のTencentに僅差で2位につけており、一人当たりの滞在時間で言うと中国でダントツ1位のニュースアプリになります。DAU(デイリーアクティブユーザー数)は約3億人です。

皆さん、たかがニュースアプリだとお思いでしょう。
しかし、その仕組みを研究していくと、中国で成功する秘訣や、不可欠な要素が見えてくるのです。

今日头条の親会社Bytedance
https://thebridge.jp/2022/01/bytedance-acquires-two-new-entertainment-companies-report

また、今日头条(Toutiao)はTiktokの親会社Bytedanceが開発し、当初より力を入れ続けているアプリとしても注目されています。
Bytedanceの得意とするショート動画やAI、プラットフォームの構築戦略が全てこのアプリにも反映されており、それが強みにもなっています。

AIが搭載されたニュースアプリ

今日头条(Toutiao)がもつAIの強みとは、ズバリ:

1.AIアルゴリズムによるおすすめ機能

2.AIによるニュースの自動生成

上記の二つです。

実は今日头条(Toutiao)、強みはAIだけに限りません。
その点は後にとっておき、以下二つの段落では、先にAI搭載のアプリとしての今日头条(Toutiao)の魅力をご紹介していきたいと思います。

1.AIアルゴリズムによるおすすめ機能

実は、おすすめ機能があるのは今日头条(Toutiao)だけではありません。日本のニュースアプリにもあります。
では、一体何が違うのでしょうか?

日本のニュースアプリに搭載されているおすすめ機能は、読者が保存したニュースのタグに基づいて好みの記事を分析しているものがほとんどです。
それに比べ、今日头条(Toutiao)は読み手の細やかなプロフィールを読み取り、数多くの読者から同じタイプの利用者を分類し、好みの共通性の高いポイントを分析し、そこからおすすめを判断します。
しかし、同じバックグラウンドだからと言って、好みが違う場合も多々ありますよね。
そこで、今日头条(Toutiao)は個人個人がアプリを使用する際に訪れた記事を記憶し、さらに少しずつ細分化していくのです。最終的には、読み手一人一人には全く違う、その人にカスタマイズされたニュースが届くようになっているのです。今日头条(Toutiao)の場合、AIによって内容を読者に合わせ、本当に興味のある内容を送ることができるのです。

つまり、広告も同様に的確なターゲットに届けることができます。
そんな今日头条(Toutiao)はクライアントから大変人気があり、2020年の広告収入はなんと680億円でした。

2.AIによるニュースの自動生成

ニュースアプリによって、NHKニュースのように自社のオリジナルニュースを発信するものと、スマートニュースのように他社からニュースをを引用し発信するキュレーションアプリとがあります。

例えば、深堀が必要ないようなニュース、早さが重要になるニュースなどは、わざわざ書き手が時間をかけて一記事書くのでは時間が惜しいと思ったことはありませんか。
そのようなタイムリー性が重要なニュースを、今日头条(Toutiao)はAIで瞬時に制作することができます。
記事に深みが必要ない、数値のみが重要なニュースなどについては、必要な情報をAIによって情報機関から得た後、ほぼリアルタイムで作り出すことができます。

さらに、AIによって、情報の正誤を判別するシステムも組み込まれており、スピードのみならず、ニュースの正確さも同時に高めることを可能にしています。

例えば、スポーツの試合で結果が気になる読者などは大変助かりますよね。
何せ、勝敗の結果を知ることだけが目的なので。

情報伝達の速さと正確さ、この二つは今日头条(Toutiao)の大きな競争力になっています。

エンタメ性とブロガー

今日头条(Toutiao)は、AIを搭載している点以外にも、様々な成功要因を秘めていると少し前の段落でお話ししました。
ここでは、今日头条(Toutiao)のAI以外の魅力を紹介していきたいと思います。

今日头条の公式HP
個性豊かなライターの記事も、今日头条最大の魅力

上記の画像でオレンジの〇で囲まれている部分をご覧ください。
中国語で少し分かりにくいですが、実はこれ、記事を書くライターの人々です。
ニュースがないような時でも、ライター達の書く記事によってサイト内は常に賑わっています。
グルメから政治、スポーツやゴシップまで、様々なジャンルを読むことができます。

日本のYahooニュースにも記事を専門に書くライターがいるけど、それと同じなのでは?
きっと皆さんそう疑問に思うでしょう。

しかしライターによる今日头条(Toutiao)のオリジナル記事は、量においても質においても日本のニュースアプリとは全く異なります。
何故なら、今日头条(Toutiao)のライターは一般の読者だからです。
どんな人でも、ログインすればすぐに記事を書くことができます。2021年12月時点でライターの数はなんと800万人です。
特定の業界に詳しいライターによる専門的な記事もあれば、一般人の視点から書かれた記事もある。
多種多様なライターによって、利用者がいつ訪れても楽しめるような多元的な内容を提供することができているのです。
また、読者はYoutubeのように気に入ったライターを登録することが可能で、そのライターが新しい記事を出すとすぐに読めるようになります。

人気のあるグルメライターのファンは900万人を超える オレンジ箇所


しかし、ライターが800万人もいたら、人件費はどうなっているか気になりますよね。
下記ではその点について説明していきます。

ライターの報酬制度

観覧数や滞在時間によって広告収入は変化します。
そのような広告収入を主とするニュースアプリにとって、読者を呼び寄せてくれるライターはいなくてはならない存在です。
800万人もいるライターが、今日头条(Toutiao)で記事を書く理由はなんでしょう。
ズバリ、それは収入になるからです。
今日头条(Toutiao)によると、2021年時点で記事作成による月の収入が1万元(18万円)のライターは約30万人。
トップライターはライブコマースでの収入なども合わせ、月収1000万元(1億8千万円)あると言われています。

今日头条(Toutiao)のライターが収入を得る方法は以下の通りです。

・記事を書き、閲覧数に応じて今日头条より報酬金を得る。
・広告を記事に付けることによって、広告料を得る。
・ライブコマースによって、商品を売る。
・ファンからの応援ボタンによって応援金を貰う。

ファンの数によっても選択肢が異なってきますが、ライター達は上記の様にして報酬を得ることができます。
Youtubeを想像すると分かりやすいと思いますが、文面と動画、両方から収入を得られることが強みであると言えます。
中でも、人気ライターのライブコマースによる収益は多く、例えばvlogライターの「我是表嫂」は、母の日に真珠のネックレスをライブ販売し、その売り上げは246万元(約4400万円)にのぼりました。

中国は動画の時代

今日头条app画面 動画の多さが目を引く
https://www.163.com/dy/article/E1KJ5M1L05118O8G.html

冒頭部分で、今日头条(Toutiao)の親会社はTiktokの親会社でもあるBytedanceだとご紹介しました。

Bytedanceは、Tiktok以外にも、中国で高いシェア率を誇る動画シェアアプリ「 Xigua Video」の親会社であります。
そんな動画分野で圧倒的な強みがあるBytedanceのニュースアプリなので、今日头条(Toutiao)も動画コンテンツが他のニュースアプリに比べて充実しています。
5Gが進む中国では、文字よりも解読性が速い動画が現在主流になっています。
大ブームになっているライブコマースもその一環だと言えます。

最近、中国のECサイトではライブ配信が当たり前になっていますが、ニュースアプリにおいても動画戦略を採用しているのが今日头条(Toutiao)なのです。
親会社の強みを大いに反映しているところも、成功した要因の一つかもしれません。

まとめ

世界の注目企業シリーズ、今回は中国の最先端ニュースアプリ「今日头条(Toutiao)」を見てきました。

今日头条(Toutiao)が成功した秘訣を筆者がまとめてみると、以下の三つになると思います:

・AI搭載
表面的ではなく、システム構築、インターフェイスデザインの段階からAIをふまえている。
・記事の多元性
現状報告のためのリアルタイムニュースが存在すると同時に、独自の深掘りされた内容の記事で読者を掴む。
・動画の活用
中国の情勢をうまく汲み取り、親会社の強みも生かして唯一無二のニュースアプリになっている。

皆さんはどのようにお考えでしょうか。

今回ご紹介した、今日头条(Toutiao)の親会社Bytedanceのもとでは、Tiktokや上の段落で触れた「Xigua Video」のような注目すべきアプリが目を見張るようなスピードで生み出され続けています。
どれも急成長を遂げ、中国の情勢を反映しているものばかりなので、調べてみるのも面白いかもしれないですね。

引用元・参考リンク

https://xueqiu.com/8867012247/194708325ivk_sa=1024320u
http://www.360doc.com/content/20/1230/15/73165545_954379902.shtml
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1719726023003106085&wfr=spider&for=pc&searchword=
https://xueqiu.com/8867012247/194708325?ivk_sa=1024320u
https://m.chyxx.com/view/957857.html
http://m.cpw.com.cn/shuma/20210416/041620830.html
https://xw.qq.com/cmsid/20200802A0M5L700



 

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