2023年新年を迎えたアメリカ
2023年になりました。
新年明けましておめでとうございます。
今年も、少しでも皆さんのお役に立てるようなアメリカ情報の記事を書いていきたいと思います。
本年も宜しくお願いします。
2023年新年を迎えたアメリカ
著者:シアトルgram fellow 土師 恵
公開日:2023年1月21日
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年始の概念がないアメリカ
ハロウィンから始まり、サンクスギビングを経てクリスマスで最高潮に盛り上がり、ニューイヤーズイブでホリデーシーズンは終わりになります。
日本のような年始の1週間はめでたい!みたいな概念がアメリカには全くありません。12月31日にたくさんお酒を飲み、1月1日は休んで、1月2日からは通常通りに仕事をする人が多いです。
日本では元旦が休みのお店もありますが、アメリカでは1月1日からお店が空いていたりします。
約1ヶ月間飾っていたクリスマスツリーをしまい、イルミネーションを消し、家の中も、家の外も急に寂しい印象になります。
日本の賑やかなお正月とは全く違っていて、日本人の筆者には少しもの足りない感じがします。
ニューイヤーズイブの過ごし方
ニューイヤーズイブが終わると、バレンタインデーまで大きなイベントがありません。
ですから、みんな12月31日は思いっきりはしゃぎます。
アメリカのイベントは家族と過ごすことが多いのです。家族とディナーを食べ、お酒を飲み、ハッピーニューイヤーと描かれた帽子やカチューシャをつけ、カウントダウンをしてクラッカーを鳴らします。
ボールドロップ
アメリカにも日本でいう紅白歌合戦やゆく年くる年のような、”The大晦日”な番組があります。
ニューヨークのタイムズスクエアのボールドロップの中継です。
毎年12月31日、23:59にタイムズスクエアのトップから煌びやかなミラーボールのような球体を落とすイベントがあります。
支柱から60秒かけて落ちる球体は、1年の終わりを告げ、支柱の一番下に到着することで新しい年を迎えたことを意味します。
みんなタイムズスクエアに向かってカウントダウンをし、新年になると花火が夜空を彩り、爆音の音楽が鳴り、紙吹雪が降り注ぎます。
ちなみにこの球体は毎年どんどん大きくなっているそうです。
先日のものは直径約3.7m、約32,000個のLEDランプがつき、約2690枚のウォーターフォードクリスタルというものが表面についているゴージャスな作りで、12月31日の18:00にお披露目され、支柱をつたって上りてっぺんに鎮座します。それを新年になる前に落とすのです。
カウントダウンまでを色々なアーティストが歌やパフォーマンスで盛り上げます。
幅広い年齢層の様々なジャンルのアーティストが出演しているので、競いはしませんが、少し紅白歌合戦っぽいです。
中継中の広告には、今年もKIAという韓国の自動車メーカーのロゴが目立ち、また、現地で観覧している人たちはPLANET fitnessのロゴが入った紙の帽子をかぶっている人が多かったです。
何時間も中継をするので良い宣伝になりますね。
ボールドロップ
筆者の住んでいるシアトルにはスペースニードルというタワーがあります。
観光用のタワーで、中に入ることのできる、日本でいうなら東京タワーのようなものです。
ここでもニューイヤーに向けてのカウントダウンがあり、テレビで中継されます。シアトルの家庭ではこちらにチャンネルを合わせることも多いようです。
花火が打ち上げられ、最近ではドローンアートも目を惹きます。
日本の花火と違うのは、煙幕がひどいこと。せっかくたくさんの美しい花火を打ち上げても煙幕で見えません。
日本の花火職人さんの丁寧な仕事をアメリカのこういった雑なところで感じます。
アメリカは数が多ければ多い方が良いという考えが少なからずあります。
もっと数を減らしたり、タイミングをずらしたりすれば綺麗に見えるのにな…と思わずにはいられません。
新年にすること
多くのアメリカ人がニューイヤーレゾリューション、いわゆる今年の目標を立てます。
今年は禁酒するぞ!とか今年は禁煙するぞ!と張り切りますが、大概2日か3日もすればみんなタバコを吸ったり、お酒を飲んじゃったりします。
10年以上たくさんのアメリカ人と交流がありますが、ニューイヤーレゾリューションはどうやら神聖なものとか高尚なものではなく、ただ言ってみる的な位置づけなんだろうな、と筆者は思っています。
また、ニューイヤーフォトというものを撮る人達もいます。
大晦日や新年が明けてからドレスや良い服を着て家族で写真を撮ります。
まとめ
日本のお正月とはだいぶ違うアメリカのお正月。
新年が明けたら割とすぐに通常運転に戻るのは、日本人の筆者からするとかなり味気ないです。
そもそもクリスマスとニューイヤーを一緒に祝ったりするので、あまり新年に特別感がないのかもしれません。
今年もアメリカ文化を知ることで御社のビジネスのヒントになれば幸いです。