EV・エレクトリックカーへの期待高まる米国市場

アメリカ

燃料費の高騰で、シアトルのダウンタウンでは、ガソリン1ガロン(4.546ℓ)が約$6(約900円)になりました。また、地球温暖化でマウントレーニアの山頂の氷は溶け、排気ガスやCO2の問題も叫ばれています。
これらにまつわる課題を解決する自動車大国アメリカの施策がEV・エレクトリックカーの普及です。
今回はアメリカのEV・エレクトリックカー事情を解説いたします。

未来カー!?EV・エレクトリックカーへの期待高まる米国市場

    著者:シアトルgram fellow 土師 恵
公開日:2022年10月12日

EV・エレクトリックカーとは?

アメリカではエレクトリックカーのことをEVつまりElectric Vehicleと呼びます。
ガソリンに頼らず、電気を用いて走る車です。
EVは昨今のエネルギー費の高騰問題や環境問題の解決策として期待されています。
最近では、街を歩いていると、EVをよく見かけます。
かの有名なTESLAだけでなく、HYUNDAI、KIAなどのアジアメーカーも人気が高く、筆者が街中でみるEVは大体この上記3メーカーのものが多く、最近では値段を抑えたEVも発売しています。
日本の方は驚かれるかもしれませんが、TESLAはアメリカでは、手の届かない高級車という位置付けではありません。
また、今年に入って色々なメーカーがEVへの参入、新型EVを発売する発表をしていて、さらにEV業界がにぎやかになりそうです。
ヨーロッパ勢だと、MercedesやVolvo、Volkswagen。
そして日本のTOYOTAやHONDAやNISSANも素敵なEVを出しています。
アメリカメーカーでは、FORD、CADILLAC 、GMCなど続々とEVを手がけることを発表しています。
ガソリン車でも人気のある、GMCのハマーは日本円で1000万円オーバーです。なかなか良いお値段ですね。

関連記事

EVは人気か?

あるデータによるとEVを保持しているアメリカ人は全体の2%です。約3億人の中の2%はまだまだ少ないかもしれませんね。
アメリカ人の36%にあたる人が、将来EVを買ってみたいといいます。
まだまだチャージスタンドの数が十分でなかったり、安全に関する実績がまだ少ないこともあり、「遠出した時に充電が切れてしまったら?」「馬力が弱いのでは?」「ちゃんと走るのか?」「EVはとても高い」など、色々不安があるようです。
ただ、ここ最近EVの需要が増えているのは確かです。街中で見かけることが格段に増えました。
ちなみにEVを好む人達に共通するのは、都会に住む若い高学歴の男性というデータもあります。

EVに乗ってみた!

先日利用したUberはたまたまTESLAのモデル3でした。
ドライバーさんはEVを好む人の特徴に合致する、29歳シアトルっ子の男性でした。今大学院に通っているそうです。仕事はUberのみで、1日$300(約4万円)稼ぐそうです。
ドライバーさんに色々質問してみました。
TESLAモデル3は大きすぎず、小さすぎず、色々な道を走ることができてUberのお仕事もしやすいそうです。
コスト面の質問をしてみたところ、まず車体は約$50.000(約700万円)。
燃料は家ならタダでフルチャージ、チャージステーションでもたったの$12(約1700円)です。
現在、ガソリンならたった2ガロンで$12します。ガソリンを満タンにすると1万円くらいかかります。
チャージステーションは街中にあり、台数もどんどん増えているそうです。
また、チャージが必要なタイミング、最寄りのチャージステーションの場所を車が教えてくれます。
車の中心に鎮座する大きなタッチパネルで様々な操作をし、走行状態や車の後ろや左右の景色を確認することができます。エアコンは車内にどれくらいの強さの風が流れているかなど可視化でき面白かったです。
今どき過ぎるなと思ったのは、運転中でもNetflixやTIKTOKやinstagramをタッチパネルでチェックできることです。
ドライバーさんが、ハンドルを握らなくても自動で進路を補正してくれるオートクルーズの機能を見せてくれました。オートクルーズの間にGoogleで検索したり、メールをチェックするとのことで、正直危ないな…と筆者は思いました。
ぶつかりそうになると、アラートが鳴ってタッチパネルの画面が赤色に変わり、とても危険な時は自動でストップする機能もあるそうです。非常にハイテクですね。
アメリカでは、TESLAはスマホに車輪がついたものと揶揄されることがあります。しかし、高速道路を時速100kmで滑るように走り、40分走っても充電は切れることなく、車内はとても静かでスムーズな走りでした。

まとめ

アメリカ人に大人気のF150という車のEVバージョンが発表されました。大人気車種のEV化はますます業界を活性化させる事でしょう。EV購入の際、国や州からの税金の優遇もあります。これからもこのEVから目が離せませんね。御社のビジネスのヒントになれば幸いです。

アメリカ関連記事

関連記事一覧