マレーシアで大人気!海外が感じてる日本車大型ヴァンの魅力とは
マレーシアは三世代同居が多い。また華系、マレー系などは一族で出かける習慣があるために大人数が一度に行動できる大型ヴァンは人気がある。売れ筋は国産7シーターだ。だが、富裕層は車をステータスと考えていて高級車信仰が強い。スポーツカーやセダンはヨーロッパ車が多いが、大型ヴァンとなるとほぼ日本車一強といった印象である。
なぜマレーシアでは日本の大型ヴァンが人気なのか
著者:マレーシアgramフェロー 逗子マリナ
公開日:2023年8月2日
マレーシアの車の普及率について
2022年現在でアンケートを実施したところ回答者の61%が車を所有しているという結果がでた(※1)。
またプトラ大学の調査によると2021年の国家人口3260万人に対し、車の登録台数が3300万台と上まっている。全登録台数のうち自家用車は47.3%を占めている(※2)。
その理由に、政府が国家経済回復計画の一環として2020年6月に自動車販売・サービス税の免除を導入したことがあげられる。
登録台数が最も多いのは国産車マイヴィ
マレーシアで販売台数が一番多いのが国産メーカーのプロデュア社が生産しているコンパクトカーのマイヴィ(Myvi)だ。2005年から日本のダイハツのシリオン、トヨタのパッソなどの小型車を参考に製造されている。車両価格は日本円で100万〜と非常に手頃なため、マレーシア国内の自家用車の普及に一役買った。
ヨーロッパ車を超える人気の日本のミニヴァン
マレーシアでも富裕層はヨーロッパ車を所有する傾向にある。だが近年、同じ価格帯にある日本の高級ミニヴァンを見かけることが増えてきた。その理由を国内最大級の車売買ポータルサイトは以下のように分析している。
マレーシアでは都市部でも未だに三世代同居が珍しくない。また富裕層が多い中華系は家族、親族で食事や旅行に行くことが多い。そのため8人乗りでもゆったりとした空間があり、革張りシート、高品質のオーディオシステムが人気がある。外装はミニヴァンというよりも高級車といった見た目も人気の理由だと分析している(※3)。
世界でもファミリーカー要素と高級感を合わせ持った車がないということから富裕層の理想を叶えた結果だといえよう。
マレー系が好む日本のミニヴァン
マレー系はマレーシアの人口の7割を占めるが、富裕層の割合は多くはない。マレー系は子どもが多いことや中華系同様に一族で行動することが多いため、同じように大人数が乗れる自動車を好む。ただし、価格帯としては国産の7シーターなどを好む傾向がある。
◇(1):
https://www.statista.com/statistics/1029277/malaysia-car-ownership-among-consumers
◇(2):
https://www.nst.com.my/news/nation/2022/06/803654/
◇(3):
https://www.wapcar.my/new-faqs/toyota-and-alphard-faqs-1684467732663