インドネシア:Semaru山噴火、13人の死亡が確認される / パーム油、世界的エネルギー不足の救世主となる?! / スウェーデンとブルーエコノミーの実現!?
インドネシア PICKUPニュース 2021.12.08
著者:gramフェロー
公開日:2021年12月08日
東ジャワにある海抜3,676メートルのSemeru山が12月4日土曜日、現地時間の14時30分頃、噴火した。これにより少なくとも13人が死亡し、数十人が火傷を負い、数千人が指定避難所に避難したとされている。東ジャワ、ルマジャンの副地区長であるIndah Amperawati Masdar氏は、災害発生時、火山の斜面で砂の採掘作業をしていた採掘者8人が溶岩に閉じ込められていたが、2機のヘリコプターにより無事に救出されたと述べた。災害発生時に彼らから送られてきたビデオメッセージのおかげで救出することができたそうだ。この災害の影響により、現地周辺の大気汚染レベルが人の健康に害をもたらすほどひどい状況となったと発表された。現在、地方自治体は、火口から5km以内に制限区域宣言を発令している。
ソース:Jakarta Globe
https://jakartaglobe.id/news/death-toll-in-semeru-eruption-rises-to-13
インドネシアのパーム油協会(Gapki)は、12月1日水曜日に行われた毎年恒例のインドネシアのパーム油会議(IPOC)で、パーム油を利用した再生可能エネルギー技術によって多くの国が直面しているエネルギー不足の危機を解決する、と述べた。インドネシア大統領ジョコ・ウィドド氏によれば、2021年はパーム油産業は好調であったという。パーム油(CPO)の平均価格は、年間を通じて1メートルトンあたり1,000ドルを超え、今後各国の景気回復とともにパーム油を含む植物油の需要も増加すると見られる。課題は、来年もこのパーム油が現在と同じ価格で売れ続けるのかどうかだ。
ソース:Jakarta Globe
https://jakartaglobe.id/business/palm-oil-offers-solution-to-global-energy-crisis-gapki
インドネシアは、スウェーデンとともにブルーエコノミーの実現に取組んでいる。ブルーエコノミーとは、持続可能な海洋資源の利用を目指す海洋産業のことを言う。10月にSuharso Monoarfa国家開発計画大臣がスウェーデンを訪問した際、両国間のブルーエコノミー協力に関する共同声明の発表が行われた。海は両国の経済、福祉、繁栄に不可欠である。スウェーデン駐インドネシア大使MarinaBerg氏は、「競争力があり、革新的で持続可能な海洋産業は、雇用の増加、環境への影響の軽減、生活環境の向上に貢献することができます」と述べている。インドネシアの領土の約3分の2を占める海は、640万平方キロメートルを超えている。これによる海洋経済の可能性は13億ドルに達し、4,500万人に雇用を提供できると推定されている。インドネシアには、水産業、観光業から海事産業やサービスに至るまで、豊富な海洋経済の可能性がある。
ソース:Jakarta Globe
https://jakartaglobe.id/business/indonesia-sets-sail-for-blue-economy-with-sweden