成城石井が海外初出店!期間限定でシンガポールにPOPUP STORE
成城石井は、シンガポールに11月4〜17日までの2週間限定で出店しました。海外出店は初めてで、まずは期間限定店で海外での知名度を高めつつ、将来は本格的な進出も狙っているようです。
今回の記事では、成城石井の今回の出店について、さらに同社の強みや海外戦略について解説します。
成城石井が海外初出店!期間限定でシンガポールにPOPUP STORE
著者:マレーシアgramフェロー Malay Dragon
公開日:2022年11月22日
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ポップアップストア
今回は、期間限定のポップアップストア「SEIJO ISHII POP UP STORE in Isetan Singapore Scotts」という形での出店です。シンガポールを代表するショッピングエリアであるオーチャードロードにある商業施設「伊勢丹スコッツ店」の一角にポップアップストアを設けます。売り場面積は約10平方メートルので、午前10時から午後9時までの営業でした。
成城石井が独自で開発した菓子や飲料など42品目をのみを扱う予定で、日本の店で販売しているメーカー品や輸入品は販売しません。
成城石井とシンガポールとの関わり
成城石井は、2011年の「シンガポール風ラクサ」発売以来、継続してシンガポールの総菜の開発と販売を続けていて、これまでに3回「シンガポールフェア」を開催してシンガポールの味を日本に紹介してきました。その中で2019年には原社長が、シンガポールフードの普及に貢献したとして日本発の「フーディ・パーソナリティ」に任命され、シンガポール政府観光局が開催したイベントで任命状も手渡されています。
原社長は「シンガポールフードの魅力や食文化を一人でも多くのお消費者にお届けしたい」と語っています。
現在では、「シンガポール風ラクサ」は本場の味を楽しめて美味しいと人気で、当初は期間限定の販売でしたが、通年販売のロングセラー商品になっています。
また「シンガポール風ラクサ」に加え「シンガポール風焼きビーフン」「シンガポール風ソイソースチキンヌードル」などのメニューを惣菜に取り入れ、さらに「お弁当・お惣菜大賞」で入賞を果たしており、シンガポールの食が好評を得る結果となっています。
今回の出店の意義
販売する商品はすべて成城石井のオリジナル商品のみで、将来的な海外展開の足掛かりとしたい考えです。シンガポールはアジア諸国の中でも経済的な成長性がひときわ高く、多様性を受け入れる国民性という観点からも、成城石井にとって、海外進出に向けたテストマーケティングの機会としてベストであるとの考えです。
国内ではすでに200店舗を展開していてまだ出店の余地はあるものの、今後さらに持続的な成長を続けるためには海外への展開も必須になってくると考え検討を重ねてきました。
強味の強化に
成城石井はこの10年で年商が2倍になっているが、その強みは「他社にはないもの、特に高級品が売られていて圧倒的な品揃え」と「セントラルキッチンで一流ホテルや一流レストランなどで働いていたプロの料理人が中心になり総菜やスイーツを作っている」ことにあります。
他スーパーの低価格化路線とは一線を画していて、また地域のニーズにあった魅力的な品揃えをしており、これを可能にする多くの良質な食材を海外から取り揃える強みは、海外での店舗でも十分に発揮すると思われます。