中国で日本の歯ブラシが人気?!オーラルケア市場が拡大中

中国

中国では歯並びを意識する人が多い。欧米のようにホワイトニングをして真っ白で綺麗に並んだ歯が絶対に必要というほどではないが、中国もそれに近いものがある。中国ではオーラルケア市場が年々拡大しており、淘宝の歯ブラシ売上ランキングではトップ10に日本製の商品がランクインしている。日本製の歯ブラシに対する中国消費者の反応を交えながら、オーラルケア市場について紹介する。

中国人が日本の歯ブラシを好んで使う理由:中国では日本の歯ブラシが人気?!オーラルケア市場が拡大中

   著者:上海gramフェロー 米久 熊代
公開日:2022年4月22日

中国人が日本の歯ブラシを好んで使う理由

中国人が好む日本製品は何かと問われると、真っ先に家電製品が思いつく人は多いのではないだろうか。実際、中国人に好きな日本製品を聞くと家電と答える人は多い。しかし先日、上海市に住む30代の友人から、値段は高くても日本製の歯ブラシが人気だと聞いた。「中国製品よりもとてもみがきやすい!」と彼女とその友人たちは日本製歯ブラシを絶賛しており、日本に旅行へ行けなくなった今は、セールのときに日本製歯ブラシを大量に購入していると言っていた。

歯ブラシ比較写真 左:中国で購入した物 右:日本で購入した物

たしかに中国で売られている歯ブラシを日本製と比較すると、歯をみがきにくいように感じる(筆者個人の意見)。先日、筆者は0歳から使用できる子ども用の歯ブラシを淘宝で購入。数日後、商品が家に届き驚愕した。日本製の歯ブラシと比較すると、淘宝で購入した商品のブラシ部分は倍ほど大きく歯をみがきにくい。毛先も固いため口の中を痛めてしまうのではとも思った。

出典:淘宝 https://m.tb.cn/h.fJ6eKK7?tk=FsE52i94weh

大人用の歯ブラシを淘宝で検索すると、売上ランキング6位に日本の歯ブラシがランクインしていた。トップ10入りした歯ブラシの平均価格(電動歯ブラシを除く)は、1本辺り2元~10元(約40円~200円)と安価なのに対し、売上6位にランクインした日本製の歯ブラシは、1本辺り21.25元(約405円)と、他の歯ブラシと比較すると倍以上高い値段にも関わらず、堂々の売上ランキング6位にランクインしている。(筆者調べ)口コミには電動歯ブラシより使いやすい、二度と他の歯ブラシは使えないほど日本製の歯ブラシにハマったなど、高価格に納得できる品質の高さを評価されていた。そのなかでも特に多く目にした口コミは、ブラシのやわらかさを重視する声だ。やわらかくて密集毛束のブラシはとても磨きやすいと感じている中国消費者が多く、まさに日本製品はそれに当てはまるようだ。

中国消費者の世代にもよるが、日本製の歯ブラシが他と比較して高価であっても売れている理由は、品質の良さと安全性の2つなのかもしれない。また中国では近年、オーラルケア商品の関心が高く、その影響も日本製品を後押ししている理由の1つではないかと考える。以降で中国におけるオーラルケア市場について紹介する。

中国で拡大中のオーラルケア市場

中国のオーラルケア市場は2020年から毎年10%近く成長を続けながら、25年には約1兆2千億円規模になるともいわれている。その半分以上を占めるのが歯磨き粉、歯ブラシ市場である。25年には約6700億円になるといわれている。
(引用:Sensing Asia https://www.sensingasia.com/topics/20210929.html 

CBNDataの「健康生活消費趨勢報告」によると、お口の健康状態は見た目の印象を左右すると考える人が年々増えており、約70%の消費者が人とコミュニケーションをする際の自信に影響すると感じている。さらにWeiboとオーラルケアブランド「舒客」が共同で発表した「2020美歯経済ホワイトペーパー」では、80年生まれ世代(40代)は歯の健康状態の維持を気遣うのに対し、ジェネレーションZ世代(95年生まれの26歳以下の世代)は歯の見た目へ積極的に投資している。オーラルケアの平均予算も、ジェネレーションZ世代が80年生まれ世代を超え、消費のボリュームゾーンとなっている。
(引用:China Cosmetic Lab https://note.com/china_cosmetic/n/n9f5b4fa4ba92 

歯磨きを1日3回するのが一般的と考える日本人は多いが、中国では地域や年代によって歯磨きの習慣は様々。1日に3回歯磨きをする人も居れば、1日1回しか歯を磨かないという人もいる。日本のように1日3回の歯磨きをするなど、様々な口内ケアの習慣はこれから中国でも広まる余地があるため、伸びしろのある市場といえる。

まとめ

日本製の歯ブラシは良い口コミがある一方、パッケージデザインがシンプルすぎるという声も目立った。日本の某メーカーでは、包装デザインを中国風の映えるデザインにしたことで、売上増加に繋がったケースがある。また、冒頭で話した日本製の歯ブラシを好んで使っている上海市の30代友人は、日本製品を信頼している人が多いY世代だ。これからのオーラルケア市場では、ブランド力よりも本当に良いものを選んで購入するZ世代の消費意欲を高める戦略が必要となってくる。今後さらにオーラルケア市場競争は激化することになるだろう。

 

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