スペインのお風呂・トイレ事情|一掃する魅力的な洗浄習慣
身体を清潔に保つための入浴と、身体の老廃物を排出するためのトイレは、人間が生きて行く上で必要不可欠です。
今回はスペインでのバスとトイレ事情についてのレポートをお届けします。公共のトイレを見ればその国の文化度がわかるといいますが、スペインで個人住宅はもとより集合住宅でもバス・トイレは必ずついています。スペインのバス・トイレがどんな形態なのかをご紹介します。
(画像出典元: https://pixabay.com/es/photos/cuarto-de-ba%C3%B1o-interior-casa-ducha-3482284/)
スペインのバス・トイレ事情
著者:スペインgramフェロー SPAIN YaYa
公開日:2023年4月29日
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スペインのバス形態は?
スタジオタイプのワンルームはシャワーのみで、複数のベッドルームがある家族用住居だと最低でもバスタブ付きのバスルームが一つは常備されています。スペイン生活が長い筆者ですが、生粋の日本人なのでお風呂派です。今の賃貸ルームも最初はシャワーのみだったのですが、オーナーに頼んでバスタブを入れてもらいました。
スペイン人のバス利用状況でいうと、ほとんどの人がシャワーのみで済ませています。スペイン人に限らず西欧の人々は、たとえバスタブがあっても、シャワーしか使わないことが多いです。一般的には朝仕事に行く前や外出前に、シャワーを浴びてから出かけます。私は夏でも必ずお湯を張って、大抵は夜寝る前にバスタブにつかります。昔イギリス人の男性と一緒に住んでいたときは、バスタブの使い方が全く異なっていました。西洋人は週末などに、ハリウッド映画に出てくるような泡風呂にゆっくりつかることもあるようです。
(画像出典元: https://www.womenshealthmag.com/beauty/a19921309/best-bath-products-for-sleep/)
スペインのトイレ形態は?
一般の住居だと、バスルームとトイレが一緒になっているケースがほとんどです。日本のように独立したトイレがあるところで育った私は、こちらに来た当初はバス・トイレがひとつになっているのは抵抗がありましたが、それも昔の話です。
冒頭で紹介しましたが、公共トイレから見るスペインの文化度は決して低くはありません。何年か前に私がインドを旅したときの列車のトイレは、思い出すのも憚られるほど劣悪なものでした。インドでその当時の人々の暮らしを見ると、とても文化度が高いとはいえなかったので、トイレがそれを象徴していると感じました。
(画像出典元:
https://www.globalcitizen.org/en/content/toilets-trains-india/)
(画像出典元:
https://www.caf.net/en/soluciones/proyectos/proyecto-detalle.php?p=261)
私が住んでいるフエンヒローラとマラガをわずか50分で結ぶ電車、Renfeにもトイレがついています。
ビデとは?
ビデとは主に下半身を洗浄するための器具で、便器の横に設置してあり、排泄後にそちらに移動してその部分を洗います。私がトイレの横についているビデを初めて見たのは、何十年も前にヨーロッパを旅行したときでした。当時日本にはなかったので、用途も使い方もわからず不思議に思ったものです。
(画像出典元: https://allthingsbathroom.com/evolution-of-bidet-technology/)
ビデは南欧イタリア・スペイン・ポルトガル・ギリシャなどでは一般家庭の便器の隣りに設置してあります。日本人の知り合いが以前こちらでシャワートイレ(ウォシュレット)を販売しようとしましたが、ビデがあるため人々はほとんど彼のアイデアに興味を示さなかったといいます。
スペインのトイレ事情
全般的にスペインのトイレ、特に公共のトイレは及第点がつけられると思います。家でも公共の場でも、トイレが清潔に保たれているかはとても大切なことです。スペイン人はどちらかというときれい好きな国民だといえます。一般家庭でもトイレはピカピカに掃除されています。
最後に面白いニュース、スペインでは年末カウントダウンのとき、大勢の人が街の屋外広場に集まって新年を祝います。広場周辺のお店は閉まっていて、お店のトイレは利用できません。
仮設トイレは設置されていますが、広場から遠くにあったり、そこにも長蛇の列ができます。そのため、多くの人が大人用オムツをつけ広場でのカウントダウンに行くそうです。
これにはちょっと驚きました。日本はどうなのでしょうか?興味があるところです。
(画像出典元: https://www.malagaweb.com/blog/events/new-years-eve/)
まとめ
ということで、今回もちょっと異色のレポート、「スペインのバス・トイレ事情」お届けしました。日本を離れて暮らしていて何より恋しいのは和食と日本の温泉です。食事については日本料理店もありますし、日本食材も簡単に手に入るので自宅でも和食を楽しむことはできます。以前は隣町に日本人が経営する和風旅館があったのですが、今はなくなってしまいました。日本のお風呂、特に温泉だけはこちらで楽しむことができなくてとても残念に思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が皆様のビジネスや移住に関して少しでもお役に立てれば幸いです。