丸紅|シンガポールにコーヒーチェーンを開店
先日、丸紅がシンガポール1号店となるコーヒー店「ティムホートンズ」をオープンしました。
丸紅がコーヒーチェーンの運営に参入するのは、日本も含めて世界で初めてです。
すでに過当競争段階にあるシンガポールのコーヒー市場への参入です。
今回の記事では、シンガポールのコーヒー市場の新たな動きについて紹介します。
丸紅 シンガポールにコーヒーチェーンを開店
著者:シンガポールgramフェロー Malay Dragon
公開日:2024年 3月1日
来年中に10数店舗を開店
丸紅が今回オープンしたのは、1964年にカナダで創業した大手コーヒーチェーン「ティムホートンズ」。世界14ヶ国に5,600店舗以上を展開しています。
ティムホートンズの運営元は、カナダの外食大手で「バーガーキング」などの世界的な飲食ブランドを保有しています。
丸紅は、来年中にシンガポール国内で10数店舗の開店を目指しており、さらにマレーシアとインドネシアにも進出する予定です。
成長性がある東南アジアでの飲食関連ビジネスを同社の主力事業に据え、今後推進していく次世代消費者向けの事業展開の足がかりとしています。
成長を続けるシンガポールのコーヒー市場
近年、主要なスペシャルティコーヒーショップの多くがシンガポールに進出していて、品質の向上は目覚ましく、過当競争になっています。
シンガポールでのコーヒー消費量は過去10年間で著しくに増加傾向にあり、特にこの3年間でスペシャルティコーヒーの消費量が増加しています。
現在年間で約 15,000 トンのコーヒーが消費されおり、国民一人当たり約2.6kg消費している計算になります。
コーヒーの売上高は2022年から2027年にかけて、年間成長率で3.2%ずつ増加していくと予測されています。
儲かる市場
シンガポールのコーヒー部門は、年間で約3億円強の収益をもたらしています。
2025年までに、コーヒーへの支出の約93%が自宅外での消費になるとも予想されています。
コーヒーは単なるカフェイン摂取のための飲み物ではなく、現代人の大切なライフスタイルの一部になり、私たちの人生を豊かなものにしているのです。
成長するコーヒー市場への玄関口
東南アジアにおけるコーヒー、特にスペシャルティコーヒーの分野の成長においては、世界の注目を集めています。
この地域には6億5,500万の人がいて、しかもその大多数が40歳以下であるため、世界で最も急速に成長しているエリアです。
貿易のハブとしてだけではなく、この成長する地域のコーヒー市場への玄関口でもあり、世界のコーヒー分野においてシンガポールが重要な役割を果たし続けることは間違いないでしょう。