Midjourneyで巡る世界の都市のストリート女性|パリから東京までの旅

chatGPT

いわゆるプロンプトによって自由自在に画像を生成するAIである“Midjourney”を使って、パリから東京までを旅してみよう。

パリ、アムステルダム、モスクワ、ニューヨーク、ワイキキ、ゴールドコースト、東京。Midjourneyで世界の各都市を旅し、そのストリートで輝く女性たちの姿を捉えた。
プロンプトを駆使してAIに指示し、パリではフローラルなファッション、アムステルダムとニューヨークではWes Anderson風のクリエイティブなカラー、モスクワでは幸せそうな二人が夏のクレムリン前でアイスクリームを楽しむ様子を描き出した。さらにゴールドコーストとワイキキではビーチでビールを飲む女性たちの光景を表現。
本記事では、Midjourneyの可能性を追求し、プロンプトの工夫によって様々な場面を創造することを提案する。

パリ、アムステルダム、モスクワ、ニューヨーク、ワイキキ、ゴールドコースト、東京
Midjourneyで巡る世界の各都市のストリートの女性達

著者:gram fellow デビッド・イマ
公開日:2023年5月15日

パリはフローラルなファッションに身を包んだ女性に登場してもらった

Midjourneyの画像生成は無限の可能性があり、その一部がようやく垣間見えたというところ。生成したい内容をすべて“言葉”で書いて、Midjourneyに指示する。その“言葉”はChatGPTと同様にプロンプトと呼ばれている。

パリでは、派手な感じが欲しかったので、「フローラルファッションに身を包んだ女性」という意味のプロンプトを書いた。
それなりというか、予想を上回る出来となった。この1枚の陰にはボツになった数枚の画像がある。

パリ

アムステルダムとニューヨークはWes Anderson風

Midjourneyのプロンプトの中で、特殊なフレーバーの調味料という位置付けにある文字列が”wes anderson style”。この3語を入れて画像を生成すると、映画監督Wes Andersonの世界観を持った色彩が展開する。Wes Andersonは英語「グランド・ブダペスト・ホテル」を監督した、知る人ぞ知る特殊な美学を持った監督。
以下のアムステルダムの画像は、「ウェスアンダーソン風のクリエティブなカラーのファッションに身を包んだ女性が、アムステルダムのオープンエアのカフェのテラスで、幸せそうに笑いながらアイスクリームを食べている所」という意味のプロンプトを英語で記述した。

アムステルダム

モスクワにも登場していただこう。幸せそうな二人がクレムリンの前で、夏、アイスクリームを食べている所、幸せそうに笑っている、という意味のプロンプトで生成。

モスクワ

ニューヨークはオープンエアのカフェでビールを飲んでいる女性二人という設定。これもWes Anderson風のファッションに身を包んでいる。
ファッションの指定は他にもやり方が無数にあると思う。Midjourneyに行って、優れた作風を持っているユーザーのプロンプトを真似て、慣れていく中で、的確なファッションの指定ができるようになると思う。

ニューヨーク

ちなみに、ジャン・ポール・ゴルチエ風のドレスという意味のプロンプトを書いたら、しっかりと、ゴルチエ風のファッションになった。しかも年代を指定すると、その年代らしいデザインになる。

ゴールド・コーストとワイキキでビールを飲む女性達

Midjourneyでは指示を工夫すると、ビールを飲んでいたり、ワインを飲んでいたりという光景も生成する。幸せそうに笑っている、という意味の指示をすれば、そうなる。作画のトーンも、色々な指示が可能だ。ぜひとも、Midjourneyの中に飛び込んで、色々な人のプロンプトをコピペして、学んで行って欲しい。
Midjourneyの中では、どのユーザーが使用したプロンプトも公開されており、それをコピペして加工して使えるようになっている。
ゴールド・コーストの写真では、明示的に、オーストラリアの女性二人がビールを飲んでいる、という指示を行なった(どの国の女性か書かないと、Midjourneyが勝手に判断して、意図に沿わない人が出てくることもある)。夏、ビーチ、オープンエアということも指示している。

ゴールド・コースト

ワイキキの浜辺では、ゴールド・コーストの写真の生成に用いたプロンプトを、ほぼそのまま使っている。ただし、女性二人は「アメリカの女性」と指示した。サングラスをかけた二人のワイキキっぽい絵になっていると思う。
その下の画像は、最初にワイキキでWes Anderson風で生成したもの。

藤子不二雄風のアニメ絵

私達は日本人であるため、Midjourneyから時々出てくる日本人には見えないような画像に敏感だ。それを踏まえた上で申し上げると、英語圏で開発された画像生成AIであるMidjourneyに、日本人とその他の国の人々がちゃんとわかるようにしてくれ、と要求するのは酷だ。生成された画像の中から、日本人には見えないものを丁寧に取り除いて、残ったものにブラッシュアップをかけるのが良いだろう。

以下の画像は、実は、藤子不二雄風のアニメ絵の女性(藤子不二雄風ではなかった)から、アニメ要素を取り除いてできたもの。実在しない感じの女性の独特の美しさが出ていると思う。

ご参考までに、上の画像の元になっている2次元の女性の画像は以下の通り。

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